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トランプ氏、ガザ住民の追放を否定

2025-03-12

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【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザの「所有」構想を語るトランプ氏の発言が12日、イスラエルが封鎖しているガザから「誰もパレスチナ人を追放しようとしていない」と述べた。ホワイトハウスでアイランドの首相と会談した際、記者団に語った。

今回の会議では、カタールからガザ停戦交渉が開かれ、イスラエル国防相と会談したことが触れられた。カタールはガザ住民を域外に移動させるリボート地に再開発するトランプ氏の構想に対して、アラブ諸国が反発し、復興計画の合意を進めることに合意した。

また、ハマス幹部は中東メディアに「住民移住の考えを撤回する発言なら歓迎する」と述べ、カタールの義務であるサウジアラビアなどアラブ諸国との会談で、アラブ連盟が4日に採択したガザ復興計画に対して調整を続けている。ガザ住民を域外に移してリボート地に再開発するトランプ氏の構想には、アラブ諸国が反発しており、復興計画の合意を進めることで合意した。

ハマスについて、カタールでの交渉が11日から始まったが、米国ラジオ(NPR)によると、大きな進展はない。また、ガザ停戦合意の第一段階は1日が期限を迎え、ハマスは長期停戦を含む第二段階への即時移行を要求している。イスラエルは恒久的な停戦延長を新たに主張し、ガザへの人道支援物資輸送を停止し、ハマスに受け入れを迫っている。

イスラエル軍は12日もガザ各地で散発的な攻撃を継続。パレスチナ通信によると、ガザ最南部ラファや南部ハンユニスで、無人機攻撃などを受けた住民2人が死亡した。