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トランプ氏、「美しくなれる石炭」で発電廃止 AI向け

2025-04-08

著者: 芽依

【ヒューストン=大平哲】トランプ前大統領は8日の演説の中で、石炭産業を復活させる大統領令に署名した。石炭火力発電所の稼働を促進し、人間の知能(AI)向けのデータセンターへの電力供給を進める。二酸化炭素(CO2)削減に向けて、石炭使用量を減らす世界的な動きから一段と逆行する。

トランプ氏は、8日の演説で石炭の特徴を「美しくなれる石炭」と表現し、何度も呼びかけ、「放棄されていた...」と語った。彼は、この石炭がもたらす経済成長や雇用の創出について熱く語り、国内経済の復活に繋がるとして支持者たちにアピールした。

AI技術の進化において、データセンターの要求が急増しており、石炭を利用した発電が重要な役割を果たすとトランプ氏は述べた。彼は、石炭産業の復活がエネルギー自給率の向上や雇用創出に寄与し、国内政策の強化に繋がると実感しているようだ。

この動きには賛否が分かれており、環境保護団体からは強い反発の声も上がっている。特に、気候変動への影響が懸念されており、持続可能なエネルギー政策との整合性が問われている。トランプ氏のこの決定が、今後どのような影響を及ぼすのか、国内外の注目が集まっている。