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トランプ氏の新権限人事、トランプ・ジニア氏が強い影響力

2024-11-25

著者: 裕美

[14日 ロイター] - トランプ次期米大統領が新権限の発足に向けて閣僚とパートナーを進めるにあたり、自身の親族の中で長男のトランプ・ジニア氏が最も強い影響力を発揮していることが、事情に詳しい関係者6人への取材から明らかになった。

自身への忠誠心を非常に重んじるトランプ氏は、以前から身内のアドバイスを重視してきたが、誰の声に耳を傾けるのかには変遷がある。

トランプ陣営への選金者、トランプ氏と個人的に親しい人物や政治的に近い人物などによると、トランプ氏は今回、人物に関してトランプ・ジニア氏のアドバイスを重用し、J・D・バンス氏を副大統領に充てたり、マイク・ポンペオ元国務長官の起用を見送りつつトランプ・ジニア氏の助言を受け入れた結果であるという。

トランプ・ジニア氏は保守派寄りの企業に投資するブンチャーキャピタル(VC)、117億ドル規模のキャピタルに加わる予定だが、消費者の意向1人によると今後も政治を中枢的に取り上げる自身のポッドキャストでホスト役を務め、政策に関与していく。更に新権限発足後もトランプ氏にアドバイスするが、日常的な判断に口を挟むことはないと言う。

一方、トランプ氏の1期目の権限で影響力が大きかった長男のアイバンカ氏とその伴侶であるクシュナー氏はこれまでのところ大きな動きがない。クシュナー氏に関しては中東和平の仲介を担っていたが、今回の左遷の可能性については明確な情報は得られていない。彼らはプライベートな立場で活動し続けているが、公式な発表は未だに行われていない。