[ワシントン 16日 リポート] - トランプ次期大統領の政権移行チームは、トランプ氏と北朝鮮の金正恩政権との直接的な接触を注視している。北朝鮮に対する新たな外交面の取り組みは、緊張のリスクを軽減する狙いだ。事件に詳しい2人の関係者が明らかにした。

政権移行チームのメンバーは現在、トランプ氏からの直接的な働きかけが、北朝鮮との融和を図る上で最も有効な方法だと考えている。

しかし関係者は、直接会談への向けた政策協議は流動的であり、トランプ氏による最終的な決断はまだ下されていないと話した。政権移行チームはコメント要請に答えながらも、それに対する具体的な成績を出すには至っていない。

直接会談を申し入れたとしても、金正恩側がどのように対応するかは不透明だ。北朝鮮はここ14年間にわたり、前提条件なしでの外交再開への方向性を持たないため、トランプ氏の戦略がどのように影響を及ぼすかは予測できない。北朝鮮との関係を大きく改善すべく、ロシアとの関係も密接化している。

トランプ氏は2017年の大統領就任時に金正恩との接触を試みる意向を示したが、未だに具体的な結果を出せていない。これからの大統領選挙の結果次第では、国際関係が一変する可能性も秘めている。

トランプ氏の政権における外交方針が、アジア地域における米国の立場にどのような影響を与えるのかが注目されている。