LDLコレステロール値や中性脂肪値が高めのあなた、「スピルリナ」を試してみませんか?| 健康要
2024-11-25
著者: 裕美
脂質異常症とは、血中のLDL(悪玉)コレステロール[以降LDL-Cと記載]、HDL(善玉)コレステロール[HDL-C]、トリグリセリド(中性脂肪)[TG]の数値の異常を指します。
厚生労働省の「患者調査(2021)」によると、脂質異常症で治療を受けている患者数は約401万人(男性124万人、女性276万人)で、未治療の「疑いのある人」を含めると、50歳以上の日本人のうち4250万人に1人が該当します。
脂質異常症を放置しておくと、主に心血管疾患(CVD)、脳卒中、高血圧、心不全、末梢動脈疾患などを発症しやすくなります。
そのため、食品医学研究所が独自に、どのような食品が脂質異常の改善に効果的なのかを明らかにするため、それらの食品による脂質異常の改善効果をシステマティックレビュー&メタ分析という手法で総合評価している研究の内容を精査した結果、各項目のベスト3が判明しました。
高めのLDL-C値を下げる食品は、[1]スピルリナ(-33.16mg/dl)、[2]フラックスオイル(-18.45mg/dl)、[3]アボカド(-16.50mg/dl)の順でした。
また、( )内の数値は分析に用いたデータの重み付き平均値で、概ね1日あたり1~3gのスピルリナを2~3ヶ月摂取した場合の平均的な変化を示しています。
低めのHDL-C値を高めるのは、[1]スピルリナ(+5.81mg/dl)、[2]ニンニク(+3.19mg/dl)、[3]落花生(+2.71mg/dl)でした。
高めのTG値を下げる食品は、[1]スピルリナ(-39.20mg/dl)、[2]アボカド(-27.20mg/dl)、[3]フラックスオイル(-15.73mg/dl)でした。
スピルリナとは、シアノバクテリアと呼ばれる微細藻類で、さまざまなアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含む、超強力なスーパーフードです。特に、抗酸化作用と抗炎症作用が強く、メタボリックシンドロームや糖尿病の改善にも効果が期待されています。
インドのガンジー大学による比較試験(Asian J Exp Biol Sci, 2010, 1(1), 36-46)では、スピルリナを1日あたり1g、3ヶ月間摂取することで、上記3項目のすべてで有意な効果が認められました。
最近のAJA医学大学によるシステマティックレビュー&メタ分析(Pharmacol Res, 2023, 193, 12pages)では、スピルリナが血中のLDLコレステロールを改善する機能として、上層に示すと共に、スピルリナの各成分が肝臓において抗酸化能を高め、LDL-CやTGの上昇を防ぐことが示唆されています。
このように、定期的な検査などでLDL(悪玉)コレステロール値やトリグリセリド値が高いと報告された方には、青のりのような風味のスピルリナの摂取を強くお勧めします。
食品医学研究所直営の店舗「エディションスチョップ」でも、高品質で生産管理の行き届いたスピルリナの販売を始めたので、ご利用ください。