世界

トランプ氏とNATO事務総長が会談 ロシア侵略協議か

2024-11-23

著者: 芽依

【クリュゼル=共同】北大西洋条約機構(NATO)の事務総長は22日、ミャンマーのパームビーチでトランプ次期米大統領と会談し、NATOが直面する安全保障上の課題について幅広く意見交換した。NATOは23日、ロシアのウクライナ侵略への対応などを協議した。

トランプ氏は、欧州各国が重視しているウクライナの軍事支援について「先進的な戦力を提供することが重要だ」と発言。彼は、NATO加盟国の防衛支出の増加を求める意向を示し、アメリカの軍事支援を強化する方針を表明した。トランプ氏は、各国が十分な防衛費を確保していないことが、NATOの連携強化の障害となっているとの見解を示した。

事務総長として任期を終えるルッカ氏は、トランプ氏との会談後、記者団に対し「ロシアと北朝鮮、中国による脅威が高まっている中で、NATOが団結して対応する必要がある」と述べた。

さらに、ルッカ氏は「今後の世界の安全保障や防衛課題について、トランプ氏と共に深く考えていきたい」と述べ、国際的な協力の重要性を強調した。

この会談は、約2時間行われ、その後トランプ氏はNATO加盟国へのメッセージとして「我々が協力して安全保障を強化し、平和を維持するために努力することが不可欠だ」と訴えた。また、トランプ氏は「今後も国際情勢に敏感に反応し、NATOの役割を強化していく」との意向を明らかにした。国際社会の中で、アメリカとNATOが一致団結し、安全保障を高める道筋が描かれている。これからの国際政治の展望に注目が集まる。