【ワシントン＝亀口恵】米主要メディアは17日、バイデン米大統領がウクライナに対するロシアの攻撃を受け、米国製の長距離兵器の使用を許可したと報じた。核保有国であるロシアとの緊張が高まる中、米国がウクライナへの軍事的支援を強化する意志を示している。

ウクライナのニュースメディアによると、ロシアは北朝鮮軍をウクライナ戦線に投入する方向で動いており、特に西部のクリスラ州で1万人以上の北朝鮮軍がロシア軍の戦闘作戦に参加している。これらの動きに対抗するため、ウクライナは本格的に米国製の長距離兵器を活用し、反攻を試みる構えだ。

ウクライナの大統領府は、米国から供与されたATACMS（陸軍戦術弾道ミサイル）などの長距離ミサイルを活用することにより、ロシア側の軍事施設を標的にして、戦争の形勢を変えることを目指している。ウクライナの主要軍事幹部にとって、このミサイルの運用はこれまで以上に重要性を増している。

ウクライナの安全保障環境が悪化している中、バイデン大統領は2025年1月にトランプ次期大統領が就任することが影響を及ぼす可能性に言及した。ウクライナへの軍事援助が制限される事態を避けるため、バイデン政権はウクライナとの連携を維持する方針を強調し、戦争の終結に向けた努力を続ける意向を示している。

バイデン大統領は、ロシアとの戦闘の状況に留意しながら、ウクライナ支持の姿勢を変えないことが求められている。ウクライナ軍は、米国からの追加の武器供与によって、引き続きロシアとの対立を強化する計画だ。時の政権は、ウクライナの領土防衛に対し、厳格な支援を続けながら、問題解決のための戦略的な判断を求められる。

ウクライナとロシアの軍事的緊張が高まる現在、NATOによるウクライナへの支援がますます重要となる。ウクライナは、ロシアの影響力を抑制し、地域の安定を図るために積極的な軍事戦略を展開している。国際的な緊張が再び高まる中、各国の政治家や軍事専門家は、欧州全体への影響を注視している。ウクライナの自衛力が向上することで、従来の戦争のデザインが変化するかもしれない。