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「蛙の厄祭」でスーパーボウル 優勝候補に「優勝したもん勝ち」

2025-03-23

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◦アメリカ男子◦バルスパー選手権 3日目(22日)◦イニスブルックリゾート&GCコース(フロリダ州)◦7352yd(パー71)

文字通り運命だった。「スナークピット(蛙の厄祭)」と呼ばれる難所続きの上がり3ホール。入口となる16番で優勝候補はファイナルのティショットを左に大きく曲げた。ボールは林の奥に、隣接する18番のすぐそばまで転がった。茎が密集した上空を掴むのは不可能な状況で、低く打って抜け出そうと試みたが、ファーストバウンドが手前に跳ね返ってくるアングル。木が悪魔になって切り裂けなかった3打目も横のファイナルに出すだけとなった。

それでも、残り127ydの4打目は片手を離して調整してピンまで1.8mに寄せ、ボギーパットが左フィッチから回ってカップイン。傷口を最小限に抑え、ガードバンカーよりも右に傾いた17番(パー3)では4m近いスライスラインを一致に流し込んで耐えた。通算5アンダーで首位に2打差に迫ろうとするも「まだチャンスはある」と思わせた。頑張りたい。

1打差2位から最終組のひとつ前でプレーしたこの日は1番(パー5)で2オンに成功して幸先よくバーディを先行。気が抜けないトップを築いた。しかし、その後はなかなかチャンスを作れない展開。「自分が真ん中を向いていたんだろうな。その分だけちょっと切れたんだろうな」と思うことも多かった。

アイアンで2オンした11番(パー5)では2個目のバーディも、やっとチャンスと言える距離に持っていったのが13番(パー3)。5mを左から直線に決め、これで「次も取れれば、もう少し良くなったかもしれないけれど」と少し後悔も残るものの最後まで食い下がった。

次は主題柄の2オンした11番で2つのバーディも、やっぱりチャンスと言える距離まで持っていったのが13番(パー3)。5mを左から決めるって「次も取れれば、もう少し良くなれたかもしれない」と呟きながらも「自分が本当に狙いたい方向に引っ張っていったらどうだろう」と自問自答の場面も見られた。