
頑張ったから価値がある?脳が下す不思議な判断の真相
2025-04-13
著者: 弘
力を入れたからこそ得られる価値とは?
努力に対する報酬は、その努力の量に比例するのでしょうか?新たな研究が発表され、我々の脳はその努力が実際にどのように行われたかに基づいて判断を下すことが明らかになりました。この研究は、学術誌『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載されました。
研究者たちは、努力とその結果に対する人々の反応を測定しました。その結果、努力をしたと思える客観的な基準があるにもかかわらず、実際にはその成果が魔法のようなものであると感じなくなってしまうことが分かりました。人は努力する前後で、様々な要因が影響を及ぼすことも研究で示されています。
なぜ人は努力に価値を置くのか?
人は、努力の成果が期待できる段階において、なぜか努力を継続したがるものです。「実行することによる利益」と「そのために必要な努力」を天秤にかけると、身体的・精神的リソースを最適化し、効率よく活用しないといけません。この思考方法は、心理学の分野で「労働を減らす法則(law of less work)」と呼ばれています。そのため、同じ結果が得られるのであれば、人はより簡単な選択肢を好む傾向があります。
ただし、人が高い価値を持つ努力を選択する場合、その努力によって得られる報酬について過小評価することがよくあります。これはなぜでしょうか?
努力と報酬の関係のこれまでの理解
過去から現代にかけて、人は努力と報酬の関係を受け入れていますが、実際にはその考えには矛盾が存在するかもしれません。努力が及ぼす影響は、しばしば見えない形で現れ、気づきにくいものです。それにもかかわらず、何かに挑戦し、努力することが未来に向けての手助けになることは間違いありません。
この研究は、ただの脳科学から導かれたわけではなく、日常生活の中で目にする状況をも反映しています。たとえば、努力を強いる仕事や自己改善の過程においても同様の現象が見られ、厳しいトレーニング後に得た成功感は、さらなる進化を促します。これが、現代社会における成長や発展に結びつくのかもしれません。