テクノロジー

「Wayback Machine」のInternet Archiveが3100万人のユーザーデータ漏洩

2024-10-10

著者: 愛子

ウェブサイトのアーカイブ機関であるInternet Archiveの「Wayback Machine」が、10月10日に行われたインタビューで、サイトがハッキングされたとの報告を受けた。この話題は、インターネットのプライバシーに対する懸念を呼び起こしており、特に「Have I Been Pwned」(HIBP)によると3100万人のユーザーアカウントが含まれていることが明らかになった。

HIBPは、データ流出を確認できる無料サービスで、ユーザーは自分のメールアドレスが侵害されたかどうかを確認できる。HIBPの管理者であるトロイ・ハント氏によると、ハッカーは9日前にInternet Archiveの認証データベース(6.4GのSQLファイル)を侵害したとされ、その中には3100万件のメールアドレスが含まれていた。

何が原因でこのデータ漏洩が発生したのかについて、ハント氏は3日前にInternet Archiveに連絡し、72時間以内にデータがフィルスされると通知したが、Internet Archiveからはまだ返事を受けていないと述べた。

さらに、Internet Archiveはデジタルアーカイブの提供を行っているクリエイターにはDDoS攻撃を受けており、命名されたグループBlackMetaがこの攻撃を行ったと報じられている。DDoS攻撃では、サイトを無効にするためのリクエストの過剰な流入により、サービスが一時的に利用できなくなる。

特に、ハント氏は「現在進行中のことは、DDoS攻撃(今のところの阻止策)を受けて、JavaScriptライブラリでウェブサイトを改造し、ユーザー名、メールアドレス、パスワードを侵害された」と語った。このレポートにおいては、まだ詳細な分析は終わっていないが、確実に影響を及ぼす事案であることが予測されている。

この事件は、インターネットユーザーにとってオンラインプライバシーの重要性を再認識させるものであり、利用者はセキュリティ対策を強化するべきだとされている。