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「無料が終了」中央線グリーン車、たしかに空いてる…実は身近にいた“強力なライバル”とは 東京駅で観察してみた
2025-03-19
著者: 健二
JR中央線快速電車では、グリーン車のサービスが始まりました。この「無料お試し期間」が終わった現在、車内はどのような状況なのか、筆者は東京駅で観察してみました。
●車内の清掃が行われる
東京駅を発車する際には、清掃スタッフが車内整備を行っています。東京駅では到着時にグリーン車2両の各席に1人ずつ、計4人が待機。乗客の降車が終わると、すぐに車内の清掃作業が開始されます。
●座席は自動で回転
中央線快速電車用のグリーン車では、短い折り返し時間での作業を軽減するために、普通列車用グリーン車として初めて座席の自動回転機能を備えています。グリーン車サービス開始後は、この機能によって座席が回転するため、無料期間中のように乗客自ら回転させる必要はありません。
なお、普通乗車券でグリーン車に乗車する際、無賃期間のように乗客自らの回転作業は免除されています。
●乗車後の流れが変化
中央線快速電車では、通常17時台に各電車とも約55-65秒で完了し、発車時刻に遅れが出ることはありません。座席は1列置きに自動で回転されているため、なかなか目にすることが少なくなっています。
また、清掃スタッフの大半は高齢者で、普段は身近な職業として認識されていますが、限られた短い時間での車内確認作業、または自動回転しない普段の車内業務はまだまだ職業として成り立っています。定時運行は人の手で支えられていることを実感する瞬間です。
さらに、清掃スタッフにされている仕事は複雑性が高く、限られた短い時間で車内を確認するフォーマルな形、そして自動回転しない普段の座席回転業務などは、あくまで職業技能に支えられています。