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「喜捨」に見るタタ財閥の哲学 ラタン・タタ氏死亡 - 日本経済新聞

2024-10-10

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「喜捨」に見るタタ財閥の哲学

ムンバイの空港から市街地に入る直前、右手に大きな森が見える。そこにあるのが「沈黙の塔」だ。火を奉納するソロアスタール教授(献火教授)は遺体を「濁れたもの」と見なし、火葬を避けていた。遺体はこの塔の上に置かれ、鳥がついばむことになる。

ラタン・タタ氏もこの塔で天空に昇ると眺めていたが、マハラシュトラ州主導の「火葬」になったようだ。

8月末、ラタン氏からメールをもらったが、これは2013年にあいして...