
科学
献血をする人は遺伝子レベルで「血液が健康に変化」していた!
2025-03-20
著者: 陽斗
献血をしていると「血液の性質」が変わるのでしょうか?
私たちの血液は、骨髄にある血液幹細胞によって常に新しく作られています。しかし血液を失うと、体はその分を補うために新しい血液細胞を作り出します。
実際、この過程で血液の性質が遺伝子レベルで変化することがあるのです。
今回の研究では、生涯にわたり100回以上献血した217名の男性と、10回未満しか献血していない212名の男性の血液を比較しました。
その結果、献血を行っている人の血液幹細胞に特定の遺伝的変化が生じていることがわかりました。
なぜこのような変化が起こるのでしょうか?
その理由として、研究者たちはこの疑問に答えるために詳細な調査を行いました。献血は、単に血液を提供する行為ではなく、 体全体にとっても良い影響を与える可能性があることが示唆されています。
実際、献血者の健康状態に関する研究も進んでおり、定期的に献血する人は、心血管疾患や糖尿病のリスクが低下する可能性があるとの結果が出ています。さらに、献血によって新たな血液細胞が刺激され、体全体の免疫力向上が期待されることも報告されています。
献血は、誰かの命を救うだけでなく、自分自身の健康にも寄与しているのかもしれません。今後もこのような研究が進展し、献血のメリットが広く知られることを期待しています。