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小型ロケット「イプシロンS」、エンジン燃焼試験が失敗 2回連続で爆発 JAXA

2024-11-25

著者: 芽依

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、開発を進めている小型固体燃料ロケット「イプシロンS」用の2段目エンジンの第2回燃焼試験を、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで実施したが、開始直後に爆発し失敗した。このエンジン燃焼テストは、昨年7月の第1回燃焼試験でも爆発事故が起きており、これで2回連続の失敗となった。

燃焼試験は、午前8時30分から行われ、地上の試験用台座に水平方向に設置された2段目エンジンにおいて、オレンジ色の炎を噴き出しながら燃焼が開始されたが、途中で爆発が発生した。

JAXAによると、試験場の約600メートル以内は一般人の立ち入りを禁じており、作業員に対しても今回は従来通り、受け入れ調査が行われていない。JAXAは状況の確認を急いでいる。

イプシロンSは、従来のイプシロンロケットと比べての発展・強化を目指した最新型であり、特に25年以降の新たな機能を持った設計となっている。先月には、鹿児島県の能代ロケット実験場で実施した初回の燃焼試験においても爆発が起きていた。今回は火花の原因とされる金属部品が燃焼時の熱で飛散することが判明し、今回の試験もあらかじめ対策を講じて臨んでいた。

日本の宇宙開発は、失敗が続く中で、技術力と信頼性に課題を残している。専門家たちは、今後の改善策や事故原因について分析を進めており、イプシロンSの成功を目指すと同時に、再発防止に努める必要がある。