新たな日韓共同宣言、反省や謝罪の明記に「進めない」と韓国大使が言及

2024-10-07

著者: 結衣

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大使は7日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、来年の日韓国交正常化60年に合わせて新たな共同声明を発表する意向を示した。この声明には、過去の歴史問題に対する「反省」と「謝罪」を明記することが重要だと語った。彼は「自分のことだけではなく、未來世代のことを考える年だ」と指摘した。

尹大使は、日韓双方が互いの国民の感情を理解し、歴史認識の違いを乗り越える努力が求められるとし、「直接的な関係が物理的に変わらない限り、進展は難しい」と強調した。特に「未来への協力」を表明できる言葉を示すことが求められている。

新声明が発表される場面には、先の大戦などに絡む日本側の反省や謝罪の明記が影響を及ぼす可能性が高い。尹大使は「微細な表現であっても進まない」と警告し、「未来への強力な協力を示せる言葉の筋道が重要だ」と語った。

この発言は国際社会において日韓関係がどう発展していくかを注視する中で、特に両国間の信頼関係構築が急務であることを強調している。日本と韓国は歴史問題だけでなく、経済、安全保障面でも協力が求められ、多くの課題解決に向けた対話が今後のカギとなるだろう。