
「育児に預けていれば親の責任を認められない」…当時15歳の男性に殺された女性の母親、福岡地方裁判所の判決に憤り
2025-03-24
著者: 芽依
福岡市の大規模商業施設で2020年、客の女性(当時21歳)が当時15歳の男子に刺殺された事件で、遺族が男子とその母親に対して求めていた約7100万円の損害賠償請求の判決が出され、福岡地方裁判所は12日に男子に対し約5100万円の賠償を命じた。この判決に対し、男子の母親は「どんなに苦しんでいることか。こういうことがあったからこそ、これからも親としての責任を感じていかなければならない」と発言。事件を受けて被告の育児環境や教育も新たな焦点となっている。
関連情報として、事件発生当時、女子の母親(50歳代)は法廷で「言葉が出てこない」と涙ながらに語った。また、事件は当時の男子の心理状態や家庭環境により、多くの詳細が公表されておらず、育児における親の責任についても議論が広がる一因となっている。
被告は、煩わしい家庭環境の中で、「自分はこういう事件を起こすような人間ではない」と証言していたが、それが現実にどう影響したのかは依然として解明されていない。専門家は、この問題が公の場でより深く議論されなければならないと指摘している。
さらに、男子の母親は、裁判後に周囲から受けているプレッシャーについても言及し、「子供を支援することの大切さを学んだ」と話した。その一方で、「自分が育てていればこんな事件は起こらなかったのではないか」と自問自答する日々が続いているとも述べた。
今回の判決は、育児における親の果たすべき役割を再評価するきっかけとなるかもしれない。今後も、事件が残した影響や周囲の反応について、十分に注目していく必要があるだろう。小さな命が失われたことに対して、社会全体で何を学ぶことができるのか、一人ひとりが考えるべき時なのかもしれない。