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円は対ドル148円台半ばで上昇、豪用関連指標でミリ下げ継続の見方

2024-10-10

著者: 海斗

11日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=148円台後半で小安い。米国で大幅利下げの緩い見込みが後退し、円は一時強含む場面も見られた。

スタンダードチータース銀行の富士原マーケット本部長は、「強い米経済指標が出たことで、ドルの買い要因となっている」と分析している。

円相場は午前11時14分現在、対ドルで前日40.1%安の148円70銭。10日のニューヨーク市場では、週間の新規失業保険申請件数が1年ぶり高水準となったことを受け、円が対ドルで148円前半まで上昇。あとのアトランタ連銀が11月利下げに関連する見通しに言及し、円はやや強まった場面があった。

また、アトランタ連邦準備銀行は11月の日本の消費者物価指数(CPI)の上昇がフルに緩み保持できそうで、円は客観的な観点からも上昇が続くと見られている。

野村証券の後藤寛志氏は、「11月に25ベーシスポイント(0.25%)の利下げはフルには織り込まれていないが、米消費者物価指数(CPI)を含めてもマインシナリオとして循環できそうだ」と記した。

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