
月に眠る驚大な資源「ヘリウム3」人類全体の1万年分のエネルギー、中国も採取を狙って月面探査を加速!?
2025-04-03
著者: 芽依
近年、月面に豊富に存在するという「ヘリウム3」が、未來のクリーンエネルギー資源として注目を集めています。地球上では非常に希少なこの物質は、核融合燃料として利用されることが期待されており、宇宙開発において大きな可能性を秘めています。
ヘリウム3は、月の表土(レゴリス)に約100万トン存在するとされており、これは人類全体の1万年分のエネルギーに相当します。これにより、地球上のエネルギー問題の解決に大きく寄与する可能性があります。
月面の探査活動は、現在世界中で進展していますが、特に中国の月面探査計画が注目されています。中国は2020年に無人探査機「嫦娥5号」を月に送り、月の土壌サンプルを持ち帰ることに成功しました。この技術の向上により、将来的には月からヘリウム3を効率的に採取できる道筋が見えてきています。
さらに、ヘリウム3は地球の環境問題の解決にも貢献する可能性があります。核融合は、放射性廃棄物をほとんど生じないため、持続可能なエネルギー源として注目されています。実際、日本も2030年を目標に月面探査を進め、ヘリウム3の採取に向けた技術開発が進められています。
日本の月面探査は、宇宙産業における国際的な競争を勝ち抜くための重要なプロジェクトとなっています。2030年までには有人月面基地の設立を計画しており、ヘリウム3採取の前進は、国際的なエネルギー供給の革新にもつながるでしょう。
一方で、ヘリウム3の採取には技術的な課題も残っています。政府が大規模なインフラを整備し、技術開発が進む中で、次世代のエネルギー源としての実用化が切望されています。実際に、各国が月面探査に力を入れる理由は、このヘリウム3に対する期待がある故です。
このように、ヘリウム3は人類の未来を変える力を秘めています。月面での資源探査が進む中で、地球にとっても持続可能な未来が見えてくるかもしれません。新たなエネルギー資源としてのヘリウム3、その可能性に目が離せません。