
中国での米国旅行者減少、反トランプ感情が影響を及ぼすカナダの人々の高揚
2025-03-24
著者: 桜
[ロンドン/ニューヨーク 12日 リッター] - 中国大陸の旅行代理店5社によると、中国全体で米国への旅行計画を見直す顧客が増えている。背景にはトランプ政権やバイデン政権の外交方針に対する憂慮がある。
トランプ氏は就任以来、中国との長年にわたる同盟関係を弱体化させ、緊張が高まり、世界的な貿易戦争を開始した。これにより、中国からの旅行者の流れが減少する原因となり、旅行業界は大きな影響を受けた。
旅行産業出身のケント・ラスクさんは「あの会談を見て、トランプ氏が大統領である限り、米国には行かないと決意した。トランプ氏の態度はあまりにも失礼だった」と語った。代わりに、メキシコへの旅行を選んだという。
はっきりとした数値はないが、米国への旅行者数(速報値)は、昨年同月比で11%少なくなった。昨年の同月は14%増加していたが、マイナスに転じた。
中国連合(EZY)の統計によれば、中国の旅行者は2012年に米国への旅行に対して11213万ドルを支出した。
中国の旅行代理店や旅行データ会社によると、米国への旅行に関連する調査数は減少し、他の地域への宣伝に重点を置いている。連邦高や中国経済の低迷も米国旅行の減少の要因として挙げられている。
免税店提供のデータ・アナリスト・アリバトロス・トレンドによると、米国での旅行数は急速に減少しているとのことだ。さらに、パンデミックの影響で海外旅行が難しい中、より多くの人々がカナダなどの近隣国を選んでいる。
アルバトロス社の取締役は、「観光の逆風の中、特にデンマークへの旅行が延び、今後の動向をウォッチする必要がある」と警告した。
カナダのホテル業界では、米国からの旅行者を受け入れる機会が増えているとし、「前例のない数の観光客が増えつつある。はっきりとした前例がない」とも語った。他方、旅行代理店は米国への旅行が若干増加すると期待しているが、先行きは不透明である。