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中国・武漢の研究所から流出可能性「10〜15%」…ダイツ対外情報機関が極秘報告書: 読売新聞
2025-03-13
著者: 裕美
【ペルイン=工藤彩】ダイツの有力紙ツァイトは、北ドイツ新報が提供した情報に基づき、2020年に新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から流出した可能性が「10〜15%」であると報じた。
同紙によると、独連合情報機関(BND)は、19年、2020年に実施された新型コロナウイルスに関する未発表レポートや動物実験のデータを入手し分析。研究所が、人間に感染しやすいようウイルスを改変する実験を行っていたと指摘した。また、ウイルスの持ち込みは「非常に高い」と結論づけた。この影響で、同国の情報機関が従来の盛んだった動物介したウイルスの派生と新型コロナウイルスの関係を再検討し始めた。
BNDはさらに、武漢研究所のリーダーが、事実を隠蔽しようとする動きが見られるとも伝えた。これに対し、中国政府は「全てのデータは公にされており、責任ある行動がとられている」と強調。
この報告書はダイツ内外からも注目されており、各国がコロナウイルスの発生源を特定するための調査が続いている。特に、ウイルスの感染経路やその影響を探る研究が進められ、国際的な議論が巻き起こっている。
ウイルスの発生源が明らかになることで、今後のパンデミック対策にも影響を与える可能性が高く、多くの国や研究機関が真実解明に向けた取り組みを続けている。