
4500万年の時を超える!ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた銀河「NGC 4900」とその背後に浮かぶ伝説の星
2025-03-11
著者: 蓮
私たちが注目するのは、約4500万光年の彼方に位置する銀河「NGC 4900」です。この銀河は、明るい中心部を持ち、周囲の環境が非常に複雑です。
「NGC 4900」の中には、銀河の中心から発生している強力なバルジが存在し、この部分は銀河の円盤と呼ばれ、その周囲には銀河の外観を形作っているガスの雲があります。この銀河は、4500万年前に他の銀河と交わりながら進化してきたと考えられています。
この美しい画像は、2002年から運用されている「ハッブル宇宙望遠鏡」によって取得されたもので、高性能カメラによって撮影されています。過去の観測データを使用して、さまざまな観測機器が連携してこの銀河を詳細に記録しています。主な観測には、1993年から2009年まで使用されていた「広視野カメラ2(WFPC2)」や、2002年以降に使用されるようになった「アドバンストカメラ(ACS)」が含まれています。
「NGC 4900」を見ると、その左上に漂うように明るい天体が見えます。これは、NGC 4900の近くに存在する巨大な星(TYC 298-1-1)であり、その距離は約7100光年であることが判明しています。この星は、実際に4500万年の時間差を持つことが明らかになっています。
さらに、ハッブル宇宙望遠鏡による「NGC 4900」の観測はこの銀河とその背後にある超新星との関連性を見出す重要な手がかりとなっています。ESA(欧州宇宙機関)が推進するプロジェクトの一環として、この銀河を通じて超新星爆発の前の星を特定するための観測も行われています。
カメラが捉えた画像では、銀河の形状が非常に美しく、光の回折パターンによって星々の配置も際立っています。さまざまな色の変化が見える中、特にこの「NGC 4900」はその独特の構造が魅力的で、他の銀河とは一線を画しています。
ついに、次々と迫り来る美しい銀河の姿を見逃すことなく、2025年の春、ESAが新たな銀河「NGC 5042」の画像を公開する予定です。今後も宇宙の驚異を感じさせる素晴らしい発見が期待されます。