健康

アメリカで2型糖尿病患者急増: 過去10年間で40%増加

2025-03-20

著者: 結衣

アメリカでは過去10年間において2型糖尿病の有病率が40%増加したことが、新たに発表された研究で明らかになりました。この研究は「Diabetes, Obesity and Metabolism」に2023年7月18日に掲載されました。研究を主導した、ミシガン州立大学のSulakshan Neupane氏は、"アメリカでは糖尿病患者数が日々増加しており、今後数年間でさらに増加するでしょう。糖尿病に関する医療費の負担は非常に大きく、既に約4120億ドルに達しています。"と警告しています。

この研究は毎月約40万人以上の成人人口を対象に実施され、長期的な健康調査データが用いられました。分析の結果、2型糖尿病の有病率は2012年の10.18%(95%信頼区間9.01〜10.36)から2022年には12.10%(同11.96〜12.26)に上昇し、10年間で18.86%の有意な増加を示しました(P<0.001)。

また、最もリスクの高い年齢層は18〜44歳で、65歳以上ではリスクが10倍以上に増加することが示されています。これは、糖尿病の治療に関する医療費が年齢によって大きく異なることを反映しています。

さらに、州ごとの違いも大きく、特に南部や中西部の地域で増加が顕著です。このような地域では、特にアーカンソー州、ケンタッキー州、ミシガン州での増加が観察されています。Neupane氏は、「政策立案者や公衆衛生担当者は、これに対する対策を講じる必要があります。糖尿病予防のために、運動や健康的な食生活を促進することが重要です。」と述べています。

実際には、2型糖尿病のリスク要因として体重や遺伝的要因があり、特に肥満がその主要因として指摘されています。データによると、肥満対策としての生活習慣の改善が、糖尿病の発症リスクを低下させることが科学的に証明されています。生活習慣の変革、特に規則的な運動や食事の見直しが、今後の糖尿病患者数の増加を防ぐために求められています。健康な生活を送るためには、ぜひ意識を持って取り組むことが重要です。

この悲劇的な増加を予防すべく、我々一人一人が積極的に行動する必要があります。あなたの健康を守るために、今日からでも始めてみてはいかがでしょうか?この情報を広めて、糖尿病の予防に貢献しましょう。