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成田空港の鉄道、30年代に複線化も 田村社長「悠長なこと言ってられない」

2025-03-23

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成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は、訪日客の急増で空港に乗り入れる鉄道の混雑が激化している現状について、通勤・通学客にも影響が出ているとして、早期に対策を打つ必要があるとの考えを示した。

田村社長は「悠長なことは言ってられない」とし、成田空港に現在行われているJR東日本(東日本旅客鉄道)や京成電鉄の乗り入れに加え、従来の単線の路線を複線化する必要性を強調した。特に、成田空港駅と成田市土屋から空港までの7.5キロが、単線での運行であるため、この区間の複線化が急務とのこと。

近日中に新しいターミナルの開業が予定されており、2029年3月末に供用開始が予定されている第3滑走路が竣工すると、成田空港利用者はますます増える見込み。これに伴い、三つのターミナルの整備を含め、周辺地域の混雑状況を調査している。

さらに、田村社長は「新しい成田空港の基本的な構想については、空港周辺の未活用区域の整備や、駅の混雑緩和策を調査している」と語り、成田空港の将来的なビジョンを明らかにした。

また、交通アクセス面でも課題が多く、成田空港駅への鉄道の接続状況は、JR各路線と駅間での接続を図る日曜日の急行列車など具体的な改善策が求められている。これは「多様な交通の接続を図る上で、大切な要素である」と田村社長は述べている。

成田空港の複線化計画は30年代に入ることが見込まれており、現状の混雑を解消するために、社会的にも大きな影響を与える重要な戦略となるだろう。今後の成田空港の発展が観光業やビジネスにとっても重要であるため、最適な環境を整えていく必要がある。

さらに、今後の完成予定の新しい第3ターミナルでは、最新の技術やサービスが導入されることが期待されており、空港の利便性は飛躍的に向上すると考えられている。これにより、訪日観光客の受け入れ体制も整い、日本の国際競争力の強化にも寄与することが期待される。お見逃しなく!