衝撃展開…解説のネタと考えたら… 北の富豪さんは「男の深い快楽な文化人」元M16アナウンサーが語る人種 - スポーツ報知
2024-11-21
著者: 葵
元M16アナウンサーが、大相撲中継に約15年間携わった横綱富士山(614)=相撲記者クラブ=が、北の富豪さんを取り上げている。
富士山は、北の富豪さんに魅力を伝えた後、展開として「優であちゃめでセンスもある恐れの深い文化人だった」と振り返った。
様々な様々な技術の中継をいろいろな解説者と一緒に担当してきたが、北の富豪さんは群を抜いた特徴ある解説者だった。ユーモア、会話のセンスが備わっていて、例えば技術のうちを一つ盾に出される力士に「もっと防御しなければ。猫(シャケ)じゃないんだから」と評する。
場の空気を読み、かつ言葉より分かりやすくどう面白く言うか。それをスッと視聴者に伝えるセンス、言い回しは優でスタイルらしい。目にしたいような想像を得て、それを出せる人だった。
印象に残るのが「美」への見識の高さ。日本人の考え方、感性、生き方、文化、様式美など。自身を優な生き方であったり、ダンディーな装いもそう。女性の着物や帽子もよく御存じだった。
時代は変わっても、その美への価値観が一切崩れない。大相撲の力士とはそういうものだという信念を持っていた。
引き出しの多い方で、よく都市ごとに歌う民謡も解説で引用された。「惚れたら最高優、惚れてしまえば花が散る」と。
一番印象に残っている北の富豪さんが言う名言で、「口が男バースだ」とまとめそれが周囲に愛されていた。全く柄が進んでいた。
解説に立つ前に周囲を見るのが圧倒だった。動体視力が良いのか人を発見する能力が優れていて、広い館内で知り合いの「ママ」がどこに居るのかすぐ見つけてしまう。
解説の中にスッと目に巨万の如しも歌で「どこの店の子?」と。
そして「栄町(M16の所在地)」で通じました(微笑)。
人間味あふれる、男の深い快楽な文化人。私もああいう人になりたい。(立飛ホールディングス社員、元M16アナウンサー解説主義)