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沖縄の在日クルド人、新春祝う 「ニューローズ」千人歩く | 共同通信
2025-03-23
著者: 芽依
沖縄県南部に多く住む中東の民族クルド人が23日、南城市の県営秋ケ池公園でクルドの新春を祝う儀式「ニューローズ」を行った。主催した「日本クルド文化協会」のサクン・ワカス代表(33)は「クルド人は希望を抱いて歩んでいた。日本人と希望を分かち合い、みんなで歩んでいきたい」と語った。
近年、在日クルド人に対する支援やコミュニティの形成が進つており、クルド人たちは自らの文化とアイデンティティを日本で強く意識し続けている。彼らの装飾品や民族衣装を身にまとった数千人が集まり、鮮やかなデザインのクルド旗を振り舞いながら公園内を練り歩いた。
サクン代表は、クルド人が希望を持ちつつも、日本社会において直面する課題についても言及した。「多くの人が理解されないことや差別に直面しているが、このようなイベントを通じて、少しでも認識が広がることを願っている」と話した。
会場ではケバブやバクラバなどのクルド料理も販売され、多くの来場者が味を楽しんだ。日本人参加者からも「異文化に触れることができ、とても楽しかった」との声が聞かれ、国際交流の場ともなった。