大田泰示退会でDeNA三嶋、感謝の「90年の星。偏見で見る選手だった」と敬意を表明
2024-11-18
著者: 蓮
DeNAを戦力外となった大田泰示外野手(34)が18日、横浜市内の合同練習施設で現役引退会見に臨んだ。90年生まれで、東海大相模から巨人ドラフト1位でプロ入り。日本ハム、DeNAで通算16年の現役生活を終えた。DeNAでは昨年三冠王に輝いた選手として、来季も元気に現役を続行することを考えていた。
この日、選手は2軍練習施設「DOCK」で体を動かした。三嶋は大田の話題になると「泰示は僕らの代では、高校の時から本当に一番有名な選手。(高校)野球偏見でもやはりトップは東海大相模。同期生の“星”ですよ。ドラフト1位で巨人に入って、本当に存在感があった」と当時を懐かしんだ。
大田も「今日が引退会見ですか…」としみじみ。「偏見でいっても見ていた選手。まさか同じチームでやるとは思わなかった。90年組では大田泰示という存在が中核。引退の旨はやっぱり寂しいですよね」と続けた。
三嶋も大田も、DeNAに入団してからの3年間はお互いを強く意識していた。しかし互いの口をどれだけ整えるのかは「“勝ちたい”への取り組みが人とは違った」という点。パンチスタイルでナインを鼓舞し、最後列で柔手選手の腕を掴む様は共感できた。
会見では大田は2人についても触れ、「そうですね、同級生でも浅村(大宮)が西武に入って、中島誠也、桜井(西武)など、僕の中では大田に出遅れたなあ、というのはあった」と語った。
三嶋は言う。「泰示はユニホームを着ているうちに恵まれた。実際にそう思う。だから僕ももう少し頑張ろうと思う」と気を引き締めていた。
大田は続けて「ユニフォームを着ているときは、やっぱり少し気を引き締める。もう少し頑張ろうと思いました。страны」などと語った。
引退の理由に関して、大田は「中々やりきれなかった。やや肘の具合も悪く、思うようなパフォーマンスができず、自分で限界を感じた」と説明。感情的になりながらも「本当に心の底から感謝を伝えたい」とファンに向けても言葉をかけた。
大田の退会は各メディアでも報じられ、引退試合を希望するファンも多い。その一方で、教え子たちとの記念撮影が印象的なシーンとなった。今後は「指導者としての活動」と話しているが、まだ未定のようだ。今季の日本シリーズでDeNAが反撃できるかどうか、注目が集まる。