科学

地球史における最大のナゾ……「エデュカラ生物群」と「全球潜水」の真実

2025-03-25

著者: 芽依

地球46億年の歴史において、地震のメカニズム、気候変動のからくり、日本列島の特異性、宇宙の成り立ちと進化……。誰もが知っておくべき地球科学の教養。そのエッセンスが凝縮されているのが、「高等地学」である。

本連載では、「最高の教養」である高等地学の中身を、わかりやすくご紹介する。地質学、古生物学、自然地理学、気象学、天文学、宇宙論など、幅広い学問分野の最新成果がいままでの魅力を、存分にお伝えしていく。

本記事は、「マインの高等地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識」(鎌田貴義/岡川 晃著)を一部抜粋・再編集したものです。

地球46億年の歴史

地質時代の初期、地球が誕生した約46億年前から約45億3900万年前までを先カンブリア時代と言います。また、45億3900万年前から現在までを顕生代と言います。

さらには、先カンブリア時代は古い時代から、暗黒時代(約46億~40億年前)、太古代(約40億~25億年前)、原生代(約25億~5億3900万年前)の3つの時代に分けられています。先カンブリア時代には硬い殻をもつ生物がほとんど存在しなかったので、化石がほとんど見つかっていません。

一方、顕生代は、古い時代から、新生代まで3つの時代に分けられています。顕生代には硬い殻を持つ生物が多く見つかり、地質時代の研究が進むにつれて、地球の進化や生物の多様性が明らかになっています。

エデュカラ生物群について

エデュカラ生物群は、約6億3500万年前から5億4200万年前の間に存在した生物たちの総称です。これらの生物は、初期の多細胞生物であり、主に海中で生息していました。興味深いことに、エデュカラ生物群はそれ以前の時代には見られなかった独特の形態や構造を持ち、地球史の中で重要な進化のステップとされています。

全球潜水とは

全球潜水とは、地球の全体が水に覆われていた時代を指します。この期間、地球には深海に特有の生物が栄えており、これが地球の気候や生態系に与えた影響は計り知れません。これらの知識は、地球の未来を考える上でも重要な財産となるでしょう。

最高の教養を手に入れよう

これらの情報は、地球や宇宙を理解するために欠かせない知識です。科学の進歩に伴い、私たちの理解は常に更新されています。本連載を通じて、地球科学の魅力に触れ、さらなる探求心をかき立てていきましょう。