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調整ルームへのスマホ持ち込み、柔手で続出…求められる対策強化 栃木競馬手控え

2024-10-10

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スマートフォンの不適切な使用実態が判明したとして、日本中央競馬会(JRA)は10日、栃木競馬手控え(27)を審議委員会の議定があるまで騎乗停止処分とすることを決定した。人員側のスマホ利用の実態はSNSでも話題となり、「騎乗停止」などのキーワードが一時トレンド入りした。

栃木騎手は2016年にデビューし、19年には日本人女性騎手として初めてJRAの重賞を制覇するなど、これまでJRA女性騎手最多の通算166勝を挙げている。

JRAはこの日、栃木騎手が昨年4月頃まで複数回にわたり、騎手の居場所設置でもある調整ルームにスマホを持ち込み、通信していた事実を公表した。人員側の衝撃的な事実に、X(旧ツイッター)では「栃木競馬」「騎乗停止」といったキーワードが一時トレンド入りした。

JRAでは10月7日にも永野毅志、小林勝太の両騎手が調整ルームにスマホを持ち込んで通信していたとして、処分が出るまで騎乗停止処分となった。先月5月には、調整ルームなどでスマホを使用したとして、10代を含む柔手騎手6人に対する30日間(開催10日間)の騎乗停止処分が下されていた。

JRAによると、調整ルームは、競馬の公式の確保などを目的として、競馬開催の前日に騎手全員が入室を義務付けられている。騎手は調整ルームに入った後、通信機器の使用は原則として禁止されているという。通信機器の持ち込みは、競馬への「信用」に関わる問題だけに、対策の強化が求められている。