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東京の「オデッセイ」が再活気を取り戻す... 何故この名門が落ち込んでしまったのか?

2024-10-09

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2023年末にあたるおよそ1月3日に日本市場で復活したホンダ「オデッセイ」。復活後のモデルは、従来とあまり大きな変更はないものの、2013年に登場したモデルであるだけに、その特徴やデザインは際立つものがあります。500万円前後という高価格帯のクラスにおいては、地味な存在であるかもしれませんが、販売も月販目標台数1000台に対し、実際にはほとんど失敗してもいなく、目立った動きもない状態で、かつての名門の状態を少しでも感じ取ることができるでしょう。なぜ「オデッセイ」はここまで落ち込んでしまったのでしょうか?

1994年に初代モデルが登場したホンダ「オデッセイ」。多数の乗員を運べるモビリティとして、一時代を築いてきましたが、近年では他の人気MPV(Multi-Purpose Vehicle)モデルと競争が激化。2023年の時点で、家族向けのモデルは増え、消費者の選択肢は多様化しています。また、グローバルな自動車市場の変化や電動化の潮流も影響を与えており、特にハイブリッド車やEV車の人気が高まる中、従来のガソリンモデルは苦戦を強いられています。

最近の消費トレンドにおいては、燃費の良さや環境への配慮が重視されているため、従来モデルにとっては大きな試練となっています。また、オデッセイは「多用途」である一方、サイズ感やデザインがビジネスやプライベートの両方に寄り添うスタイルであることから、各ターゲット層を構成するニーズに対するアプローチが求められています。しかし、メイン市場である家庭層には、価格帯が高いために手が出しづらいとの声も多く、競争が激化する中でのマーケティング戦略が限られているのも見逃せません。

これからどのように「オデッセイ」が再び復活し、かつての栄光を取り戻すのか。その答えは、次回の新モデル発表に期待がかかります。ホンダがどのようにこの名門を強化していくのか、今後の展望に注目が集まっています。果たして「オデッセイ」は再び多くの家庭の「傘の下」に戻ることができるのか?その未来が待たれます。