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エリオットが住友不動産株を取得、株主還元向上へ協議 - 関係者

2025-03-24

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アクティビスト(物言う投資家)として知られるミッチ・ファインドが、エリオット・マネジメントが国内不動産大手の住友不動産に対して株主還元方針の向上を求めていることが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。

情報が非公開であるとして匿名を条件に語った関係者によると、エリオットは住友不動産と株主還元の方向性について協議している。エリオットによる住友不動産の保有は初めてであり、これから何が起こるのか、その動向が注目されている。

協議の詳細は明らかになっていないが、自社株買いや配当政策の見直しを含む可能性が指摘されており、業界の他の投資家たちも注目している。エリオットは、住友不動産の強すぎる資本規制を緩和し、より柔軟な資本運用を奨励する方針だと見られている。

エリオットの報道担当者はコメントを控えたが、近年、日本の企業に対するアクティビストの影響力の増大が顕著である。特に、住友不動産のような大手企業でも、株主に対してより透明性の高い経営が求められている。

最近では、政府や金融庁が企業の資本効率改善を促進していることもあり、アクティビストファンドの登場は多くの企業にプレッシャーを与えている。特に、住友不動産の不動産業界でのユニークな立ち位置は、その戦略に注目が集まる要因となっている。

なお、住友不動産は、関東圏を中心に200以上のオフィスビルを保有しており、今後も成長が見込まれる市場での競争を強化するためには、株主還元の向上が急務であるとの声も高まっている。最近の景気回復や需要増加が背景にあり、アクティビストの介入により、より戦略的な決策が期待されている。

今後、エリオットの動きがどのような影響を住友不動産にもたらすのか、その行方が注目される。