【F1】角田裕毅が予選7位を獲得した舞台裏 勝因は「重箱の隅を突くような」道路な作業 | スポーツル(スポル)
2024-11-25
著者: 桜
F1第22戦ラスベガスGPがまもなく開催される。ラスベガスの夜は、輝くネオンで美しさが際立つ。ラスベガスGPのパドックもモーディなライトアップで、華やかなナイトライフを楽しむ人々のスポーツコールがである。
だが、午後のテストでは、多くの人々がイメージするのとは違った状況を見せる。ラスベガスストリップから1ブロックも離れれば、平面的な建物ばかりとなり、その先は砂漠と山の景観が広がっている。
ライトアップというのは、美しい部分だけに焦点を当て、見せたくない部分は覆い隠す。それによってラスベガスの魅力を最大限に引き出すというわけだ。
そんな中、角田裕毅(RB)は予選で7位に入る快走を見せた。角田選手は、予選の走りを見守りながら、「重箱の隅を突くような走行ができている」と感じたという。
昨年は大苦戦を強いられたこのロングストレートレースでしっかりとアドバンテージを得たからこそ、彼の快走につながったのだ。
「FP1では昨年からの反省点をしっかりと生かして大きく変えたセッティングを試したんですけれど、それがなかなかうまくいかなかった。しかし、それでも思案して別のアイデアも用いて、こちらで試すと方向感が見えてきた」と語った。
初日はアンダーステアに悩まされ、最終的にはタイヤの温まりが悪く、サーキットを使ったスプリントではなかなかうまくいかなかった。
気温と路面温度が10度を下回るような寒さが影響し、ラスベガスの公道を使ったサーキットはスリッピーな状態で著しく難しい。だからこそ、スリップstreamを利用した作戦でタイヤを温めやすくし、そこから好ポジションを獲得できた。
予選・決勝に向けてセットアップを少し変え、タイヤに優しいマシンを目指した結果、タイムアタック中にタイヤをしっかりと暖めながら結果を出すことが出来た。
「7位というのは案外良い方だと思っています。Q3に進めていれば良かったですが、今は次のレースに向けて引き続き進化に期待しています」と前向きにコメント。これからのレースに向けた意気込みが感じ取れた。