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孤独の現場から:このままではよく生きていけない…弟が孤独死した部屋で兄が見た光景

2025-03-24

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東京都江戸川区のNPO法人「エンリッチ」が無料通信アプリ「LINE」を使って、定期的に安否を確認するサービスへの登録者が増え続けている。

高齢化や未婚化などの影響で単身者が増え、孤独死への不安が広がっていることが背景にある。

代表理事の鷲見功さん(65)は自ら、10年前に弟の由夫さん(当時51歳)を孤独死で失い、「もう、こんなことがあっても早期発見に繋がってほしい」という思いで活動を続けている。

この話は2回に分けて掲載します。

後編では自宅で孤独死「明日は我が身」 38歳独身女性が使う安否確認サービス

続編「孤独の現場から」

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1人暮らしの自宅でひっそりと仕事

システムエンジニアだった4歳下の弟さんは、都内の古い2DKのマンションで1人暮らしをしていた。

妹の方は、鷲見さんが外出するのを好む「ガキ大将」タイプだったのに対し、弟さんは内向的で読書好きだった。タイプが大きく異なる2人で過ごす時間は、そう多くはなかった。

弟さんは大学卒業後、海外で日本語を教えていた時期もあった。帰国してからはIT関連の会社などを経て独立した。

個人事業主として、得意先から引き受けた仕事を自宅でひっそりと行っていたようだ。

孤独死の10日前に発見

兄がなったあとも弟との関係性は変わらなかったが、鷲見さんはまさか弟が亡くなるとは思いもよらなかった。弟さんの関係性が変わらない限り、安否確認の必要はないと考えていた。

しかし、孤独死の10日前に弟さんが自宅で亡くなっているのが発見された。病因は低体温症で、死亡10日後に発見された。

セルフ管理状態だった弟

「これでよく生きてるな」と鷲見さんは思った。

弟さんは顔色も悪く、ピリピリした神経質な様子で、周囲との接触が少なかったようだ。

「これが現代の孤独死の現実だ」と鷲見さんは話す。特に、兄弟姉妹を持たない単身者が今後増えると見込み、多くの人が同様の状況に陥る可能性があることに懸念を示した。

孤独死の早期発見が求められる

「早期発見の必要性が非常に高まっている」と鷲見さんは強調する。

今後も孤独死を防ぐために何ができるのか、一度考えていかなければならないテーマだ.