世界

韓国、黄海に漂流設置 中国の建設活動を監視

2025-03-26

著者: 健二

【ソウル16日:リターレ】 - 韓国の康述恵海洋水産相は16日、中国による建設物が確認されている黄海(韓国名:西海)に監視のための漂流設置を設定したと明らかにした。

黄海の建設物について、中国は漁業保護強化設置と説明している。黄海には中国の独占的経済水域(EEZ)が広がる部分があり、韓国側は、中国が主権を主張しようとしているのではないかと懸念している。

康海洋水産相は、国会で、対策として、「環境調査」用の固定漂流を設定し、中国の活動を監視していると述べた。

韓国メディアによると、2月、中国の建設物を調査するために漂流していた韓国の船舶が、中国海警局船と遭遇し、韓国の巡視艇が出動し、16時間にわたってにらみ合いになる事例が発生した。

在ソウル中国大使館の報道官は16日に発表した談話で、黄海の建設物に関する一部報道は事実でなく、いかなる合意にも違反していないと説明した。外交ルートを通じて韓国との意思疎通を図り、「この問題の不当な政治を避けたい」とした。また、「中国と韓国は、海上に関する相違について良好な対話を維持していきたい」とも述べた。

さらに、韓国と中国の間では、黄海を巡る緊張が高まっている中、双方が冷静な対話を続けることの重要性が強調されている。国際社会も、この地域の海域における安全を確保するために対策を講じる必要があるとの声が上がっており、関係国の協力が求められている。 韓国の専門家からは、今後の状況に注視しつつ、国際法に基づく解決を求める意見が多く寄せられている。