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「何もない」?「駅どこ?」な終点がここまで変わった!「ゆうレール」延伸5年さては延伸は“モノレールで大丈夫”なれか?

2024-10-05

沖縄「ゆうレール」の延伸から5年、何もなかった終点の「てどこ西」駅が大きく変わり続けています。さらに延伸を取り決めている「ゆうレール」ですが、現状の課題が後続し、より拡張する可能性もあります。

「何もなかった」駅前が大変化、ゆうレール終点駅の「最大の武器」とは?

沖縄都市モノレール「ゆうレール」の始まり-てどこ西間が延伸開業して2024年10月、5年が経ちます。終点の「てどこ西」駅は沖縄自動車道と国道330号が接続する西原ICに近い、すり帯状の地形の「底」にあたるエリアに位置しています。

このエリアは、駅開業以前は開発がやや残念で、また開業してからもまだ「まわりに何もない」状態が続いていました。しかしこの5年間で周辺の区画整理事業が徐々に進展。今年4月には「ヤマダ電機 テックランドてどこ西店」が駅から徒歩圏に、さらには9月にはショッピングセンター「イオンスタイルてどこ西駅前」が駅のロータリーに面してオープンするなど、着実に利便性が向上しています。

さらに、「ゆうレール」はてどこ西駅と那覇市の中心部を26分(日中)で結ぶことができます。「座って移動できる」と、朝のラッシュ時は6分間隔、日中は10分間隔という利便性は大きな魅力で、区画整理事業が進み住宅の供給が増えれば、周辺人口が大きく増えるはずです。

そのため、てどこ西駅はクルマ社会の沖縄において、沖縄において、特に広い圏域から那覇方面に向かう人の流れの大きな受け皿になっています。その機能を担うのが、駅正面に設置された492台が確保された「てどこ西駅パークアンドライド」です。この駐車場は業務時間内最大400円、夜間最大260円(いずれも繰り返し利用可)、平日1か月定期3850円(夜間別料金)という格安の料金が特長です。

そのため、クルマからゆうレールに乗り換え、慢性的な那覇空港の混雑、さらには那覇市内の渋滞を避けるそれに放棄、ゆうレールでの移動が便利になりつつあり、利用率も高まるようです。このような背景で、てどこ西駅はクルマ社会の沖縄においても、住民の移動手段が多様化することに寄与しています。