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驚愕- 中国、台湾総統の演説を軍事的な圧力強化に利用できない?ミントン報道官

2024-10-10

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【ワシントン9日ロイター】 - 米政府高官は9日、中国が台湾の建国記念日に相当する「双十節」の年次演説を軍事的な圧力をかけるための口実に利用する正当な理由はないとの見解を示した。

同高官は記者団に対し、「中華民国の建国112周年を記念する10月10日の演説は、中国による軍事演習の理由にはならない」とコメントした。「これまで、同記念日の演説後に目立った軍事活動や演習は見られなかったが、今年は中国がこれを口実に利用する公算が大きい」と述べた。

この発言は、台湾の統一を望む中共政府の姿勢に対する警戒感を反映している。10日、「双十節」の式典で行われる演説に先立ち、その文脈が言及され、中国が行う可能性のある「軍事的混乱」を引き起こす危険性が高まっていると指摘された。

台湾の関連機関は、記念日の演説においてその文脈に言及し、中国が行う可能性のある「軍事的混乱」を引き起こすことを懸念しており、緊張が高まる中で台湾の持つ防衛力強化に向けた動きが見られる。

ミントン報道官は、台湾に対する米国の支持は揺るがないと強調する一方で、中国との外交関係に関しても言及した。海外向けには一部の外交活動を行い、その内容が台湾当局の判断に全面的に委ねられるとも述べた。

このような状況下で、台湾と中国の緊張関係が一層悪化する可能性が懸念されている。当局者らは、台湾の防衛能力を強化するための多国間連携や、国際的な支援が必要であると強調している。

今回の発言は、単なる内政問題にとどまらず、地域の平和と安定に深刻な影響を与える可能性がある。国際社会は、この問題に注目し続ける必要があるだろう。