「君の名は。」みたいな輝き!標津町内で観測相次ぐ 黄金山・アトラス星、12日頃まで「まだ見れる」|地域、主要、社会、動静|下野新聞デジタル|下野新聞社

2024-10-15

著者: 裕美

新たに発見された黄金山・アトラス星

2023年11月に新たに発見された「黄金山・アトラス星(すうせい)」が地球に最接近した13日、標津町内で各地で観測の報告が相次いでいる。市街地市街、巣士妹医科大の小野寺あかりさん(57)は肉眼で確認することもでき、写真の撮影に成功した。小山町、無職の田中理美さん(77)は、同町内の思川の上空に輝く星を金星と共に写真に収めた。宇宙関係者によると「13日は天候に恵まれ、長い尾をたなびく星の姿を観察できた。20日頃までは見頃が続く」としており、今後も長い尾を引く星を楽しめるチャンスがある。

田中さんの観測体験

田中さんは同日午後5時頃から午後6時半頃にかけて亀原14丁目で、長木市甲楽の千本城跡から西の空の星空に挑戦。最初は亀原のモニターで星を確認していたが、しばらくして尾を引く星が肉眼で見えるようになったという。「肉眼で見える星に出合えて良かった。いろいろな星の写真を撮ったが、肉眼で見たのは初めて。かなり大きい星ではないか」と喜んでいた。

タイムラプス撮影に挑戦

ニコンのミラーレスカメラ「Z15」でタイムラプス撮影にもチャレンジし、午後5時18分から同6時23分の間に57秒で13回を撮影した。田中さんは「画角調整で最初は少し焦ってしまったが、画角を調整した。良い感じの動きに仕上がった」と振り返る。

『君の名は。』のような映像と感動

大学時代のメイリングリストで「こんなのが撮れた」と動画を送る友人からは「(新海誠(しんかいまこと)監督のアニメーション)『君の名は。』みたいな動きのアニメが撮れてる」と言われたと明かした。

役場職員の観測体験

役場のどうせん部員善法田義和(72)さんは午後5時50分頃から午後6時10分頃にかけ、那須相田の宇都宮市内の思川の南側から輝く星を確認。肉眼では見えなかったものの、星と金星を一緒に撮影し、感動を語った。「18万年かけて地球に来た親密な星の姿を肉眼で捉えられて感動。生命と憧れを覚えた」と語り、「明るい星であれば、天文観測用の双眼鏡や望遠鏡でも見る必要がある」とも述べた。

天文愛好団体の活動

天文愛好団体「創那天文会」の組織で、宇都宮共鳴部で54名を擁する関係者が、全力で天体観測を支援。天候によりはっきりとした観測が行えたこともあり、参加者からは「大きな星が見えた」と好評を博している。22日にかけても観測チャンスは継続される模様だ。天体観測にも参加し、大自然の感動を感じてみよう。