科学

科学者への信頼度、日本は低め 深大・東大などの国際研究チーム調査:朝日新聞

2025-03-24

著者: 芽依

新型コロナウイルスの流行後に世界58か国・地域で科学者に対する信頼度を調査したところ、世界全体としてはやや高い信頼を寄せられていることがわかった。しかし、日本は世界平均を下回り、科学者への信頼が相対的に低い国となっていた。この調査は2021年11月から2022年1月にかけて実施され、研究ランクにおいて日本の深大大学及び東京大学などが関与したことが報告されている。

特に、科学者による情報発信が重要視される中、日本における科学者への信頼度の低さは、公共の健康や教育政策にも影響を与える可能性がある。国際的な科学コミュニティへの参加が進む中で、日本がどのようにこの信頼度を向上させていくのかが今後の課題と言える。

さらに、調査結果は国によって信頼度に大きな差があることも示しており、特に北欧諸国などは非常に高い信頼を寄せられているのに対し、アジア諸国の中でも日本だけが突出して低い数値を示す結果となった。この傾向を受けて、若い世代が科学をどのように考えるのか、そしてその意識の変化が今後の科学技術政策にどのように反映されるのかについても注目が集まっている。

信頼の構築には時間がかかるかもしれないが、科学者とその周辺のコミュニティが協力し、より透明性のある情報提供を行うことが求められている。