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キヤノン、レンズ交換式の動画専用ミラーレスカメラ「EOS R50 V」

2025-03-27

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キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS R50 V」を5月下旬に発表する予定です。価格はボディ単体で11万3,300円、RF-S14-30mm F4-6.3 IS STMが同梱されるレンズキットが14万7,800円です。

このカメラは、動画撮影向けに特化した設計となっており、基本的な動画撮影性能を備えている他、それに合わせたデザインや機能が特徴です。映像表現の幅を広げるためのピッチリエイターに向けて提案されています。

イメージセンサーにはAPS-Cサイズの有効画素数2,420万画素CMOSセンサーを搭載しており、EOS R50と同様のセンサーです。もともと同じく動画撮影向けのモデルとしては1.4型CMOSセンサーを採用したレンズ一体型カメラ「PowerShot V1」が4月下旬に発売されます。

動画は6Kオーバーサンプリングによる4K30p記録に対応しています。また、クロップありで4K60p記録も可能です。FHDでは120p記録にも対応しています。連続撮影可能時間の条件は、FHD 60p以下の設定で最大2時間となっています。

スローモーション動画もサポートしており、4K撮影では「60倍スローモーション」か「2.5倍スローモーション」を、FHDでは「60倍スローモーション」から「5倍スローモーション」まで設定できます。

シンプルにシャッターモードとフレームレートで撮影できる「シネマビデオ」も備えており、16:9の上下をマスクした2.35:1のアスペクト比で記録することができます。カラーフィルターやスローモーション動画とも組み合わせて利用可能です。

カラーフィルターやピクチャースタイルを適用できることから、Cinema EOSにも採用されているカスタムピクチャースタイルも搭載されています。HDR PQやHLG、Canon Log 3記録などが可能となっています。

デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載しており、動画撮影においても強い追従が可能です。被写体検出は人物、犬、猫、鳥、馬、ムータースポーツカー(四輪)、ムータースポーツバイク(二輪)、飛行機、鉄道に対応しており、被写体認識時に「右目優先」「左目優先」「自動」を選択できます。

手ブレ補正機能としては「動画電子IS」を搭載しています。

VRレンズも利用できる。ストレートフィッシュアイレンズの「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」と3D映像撮影用の「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」に対応します。

ボディの外観も動画撮影を意識したデザインで、動画撮影ボタンが2カ所に配置されたほか、トリガーランプを装備。速度は2段階で設定できるズーミングレバーも備えており、モードダイヤルは通常のEOSとは異なり、動画に特化したものとなっています。

ファインダーを採用したフロント部に圧倒的な存在感を与えるデザインチューニングとして、ボディの側面に圧倒的な3本の穴を持つ点も特筆されています。

外形寸法は約119.3×45.2×73.7mm。質量は約370g(バッテリー、メモリーカード含む)です。