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「クレイジーな」中国株の暴落、過去最大の取り引き熱狂引き起こす

2024-10-08

著者: 陽斗

国慶節(建国記念日)に伴う連休明けの10月8日、中国本土市場が再開するやいなや、株式トレーダーたちは異例の忙しさを見せた。しかし、取引開始のベルが鳴った直後に始まった取引の盛り上がりは、彼らを驚かせるものではなかった。

「今日は本当にすごいことになった」と語るのは、1994年にこの業界で働き始めた中国南部、成都の地元証券会社のディレクター、リン・ワン氏である。

同じ証券会社のフロアには、新規口座開設に殺到した人々があふれており、その多くは1990年代後半から2000年代初頭に生まれた人たちで、待つことに耐えられなかった。

暴騰的な取引によって、中国本土株の指標であるCSI300指数は取引開始直後に11%急騰したが、1時間も経たないうちに下げは半分以下に縮小した。香港では、ハンセン指数の小幅な下落が続き、8年以内で最悪のパフォーマンスとなった。

今回の暴落の原因の一部は、中国本土市場の1週間の休暇明けに投資家が香港株から本土株へと乗り換えたことによるものであると指摘されている。また、国家発展改革委員会(発改委)担当者による新たな景気刺激策の説明で期待が失望に変わったことも影響している。

中国株が急落する直前には、国家発展改革委員会が今後の成長見通しについて示し、新たな景気刺激策を期待していた投資家たちが失望したとの見方が広がっていた。さらに、各地での規制強化や新型コロナウイルスの影響による経済の減速も懸念されている。

一部の市場専門家からは、中国株の急成長の背後には過剰な期待があり、それが今回の急落の要因であると指摘されており、今後の課題として短期的な市場のボラティリティが挙げられている。国慶節の連休が明けた後も、市場が落ち着くまでしばらく時間がかかると予想されている。