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【米国市場情勢】銀行株に買い、SP500は再び最高値−ドル149円台

2024-10-11

著者: 結衣

米株式市場の高騰

11日の米株式市場は高騰。SP500種株価指数は今月445回目の過去最高値を更新した。大手銀行を抗精査発表するイメージが好感され、JPモルガン・チェースの決算が好調であった。その他にも、シティグループなどの決算が好影響をもたらした。

企業収益と銀行セクターの強さ

企業収益全体の平均が予想を超え、特に銀行セクターでの強さが際立っている。JPモルガンの第3四半期の純利益は前年同期比で29%増加し、これが市場全体のセンチメントを押し上げた。投資家は金利上昇への期待から、銀行株に対する信頼を寄せている。

金融・製造業の動向

特に、金融セクターは投資家の安心材料となっており、銀行株の価格は4.4%上昇、一方で鉄鋼や製造業は5.6%の上昇を見せた。

為替相場と経済指標の注目

また、為替相場においてはドルが他通貨に対して強気であり、円は149円台での取引となっている。次週以降も米国の経済指標が注目されており、特に消費者物価指数が中央銀行の判断に影響を与えると考えられている。

テスラ株の動向

この日、テスラの株価も上昇し、同社の最新の生産計画が市場に好感された。アナリストは、米国の経済が引き続き成長を続けると見込んでおり、今後の見通しについても明るい印象を与えている。

今週のテクノロジー株と住宅市場

また、今週は特にテクノロジー株の動向も注目されている。テクノロジー関連企業の四半期決算が相次いで発表される予定で、結果によっては市場全体の動きに大きな影響を及ぼす可能性がある。同時に、米国の住宅市場のデータ発表も控えており、金利動向に影響を与える要因とされている。経済アナリストは、米国経済の回復が持続可能であるかを見極める重要なターニングポイントとなると指摘している。