健康

脳のサイズ、世代を追うごとに大きくなっていることが判明!認知症発症リスク低下との関連か?

2024-10-04

著者: 蒼太

最近の研究によると、脳のサイズは次世代を追うごとに大きくなっており、そのことが認知症発症リスクの低下と関連している可能性があることがわかりました。この研究は、ミネソタ大学のCharles DeCarli教授率いるチームによって行われ、成果は「JAMA Neurology」に掲載されました。

研究は、1925年から1968年までに生まれた人々の脳MRIデータを用いて実施されました。参加者は3,226人(女性53%)で、年齢別に頭蓋骨や脳のサイズの変化を追跡しました。その結果、研究対象者の年齢層が上がるにつれて、脳のサイズも大きくなる傾向が確認されました。

具体的には、1930年代生まれの人々と1970年代生まれの人々を比較した場合、前者の頭蓋内容量の平均が6.6%、白質体積が7.7%、海馬の体積が5.7%大きいことが示されました。これにより、年々脳の構造が変化していることがうかがえます。

DeCarli教授は「生まれた年代によって、脳の健康に与える影響が異なり、大きな脳は長期的な健康に寄与する可能性がある」と述べています。この研究は、現代の生活習慣や食生活、教育水準などが脳に与える影響を考察する重要な手がかりとなります。

一方、アメリカではアルツハイマー病患者の数が急増しており、現在740万人以上がこの病気と闘っています。2020年には、この数がさらに増加し、2040年までには1,120万人に達する予測もあります。このため、脳の健康を維持するために、食事や運動、認知トレーニングを通じて生活を改善していくことが重要です。

この研究の結果が示すように、脳のサイズが大きくなることは、単なる偶然ではなく、今後の健康に大きな影響を与えると考えられています。科学者たちは、脳サイズの変化が認知機能に及ぼす影響について、引き続き詳しく調査していくことでしょう。

今後も、このような脳の健康を守るための新たな発見や対策が期待されています。