
世界
プーチン大統領、クルスク州視察 ウクライナ軍「必要な限り防衛継続」
2025-03-12
著者: 陽斗
[モスコワ 12日(木曜日)] - ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州を視察した。ロシアの多数の通信社が12日に報じた。プーチン大統領がクルスク州を視察するのは、昨年8月の越境攻撃開始以来初めてとなる。
プーチン大統領は、ロシア軍の指揮運営センターを訪れ、グラシモフ参謀総長からクルスク州のウクライナ軍の動向について報告を受けた。
プーチン大統領は「クルスク州で防衛戦を続けている敵を最短期間で打ち破ることが重要だ」と述べ、早期にウクライナ軍からクルスク州を完全に解放するよう指示。クルスク州で捕らえられた兵士を「テロリスト」として扱うと述べたばかりか、ウクライナ軍と共同で戦う外国人に対し、戦争捕虜の人道的な扱いを定めたジュネーブ条約を適用しない方針を示した。
こうした中、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は12日、クルスク州の要衝を押さえたロシア軍の援護を得て、連日の攻防がまだ続いていると述べ、「ロシア軍と、ロシア軍と共同で戦う北朝鮮兵による圧力が高まっているものの、クルスク州での防衛を必要な限り維持する」と声明した。兵士の命を守るために部隊を有利な地点に移動させていると述べた。
さらに、ロシア軍はクルスク州で数多くの兵士と装備を失っているとも報じられている。このような報告から、ウクライナ軍とロシア軍の戦闘は現在も続いていることが明らかとなった。国際社会はこの事態を注視しており、さらなる軍事的緊張が高まる可能性がある。ロシアの安全保障状態は依然として脆弱であり、内外の圧力にさらされている。