
レッドブル警戒論…角田裕毅に警鐘—その”1つの差”の価値、ローストン後任をめぐる複雑な現状
2025-03-24
著者: 蓮
2025年F1第3戦日本GPを前に、ライム・ローストンの後任としてレッドブルに警告する可能性が取り沙汰されている角田裕毅について、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、レースの後日談に対して使われるべきだと警鐘を鳴らした。
過酷なホーナー、過熱する鳳凰交代報道
クリスチャン・ホーナー代表は、ローストンに対する「サポート」を明言しているが、それが自信を取り戻すために姉妹チームへ「出戻り」させることなのか、それともレッドブルでのシート維持に関する明確な目標が定められているかは定かではない。
また、鳳凰での交代劇の可能性を否定しなかったことから、今週木曜日に英国ミルトンキーンズで開催されるドライバー交代が議論されるのは確実であり、各国メディアはそろって決断の時が近いと報じている。
独衛星テレビ「Sky Sport」でF1解説者を務めるシューマッハも、現時点では確定事項ではないと言いつつも、「次戦に向かってローストンは既にレッドブルのシートを失ったようで、代わりに角田が乗るようだ。まだ正式には決まっていないが、どうやらそうなる」と語った。
警告の前向きな角田に対し「怠めない」というシューマッハ
角田は、鳳凰でのレッドブル報道に対して「100%準備はできています」と語り、「僕は今、好調です」とも発言。少なくとも公の場においては、レッドブル首脳陣に対するアピールも見受けられ、角田としては前向きだ。
だがシューマッハは、「もし僕が角田のマネージャーなら、レースでは怠けないように彼を思わずサポートするつもりだ。わざわざ厳しい状況を得られない」と指摘した。
実際、ファーストピッチの選手トレーニングも指摘されており、レッドブルの不振はドライバーの能力というよりも、RB21の極端な特性に起因する可能性が高い。
ハードやコラプトの可能性、拒否権の有無
無論、仮にローストンが交代となっても、その後任が角田であるとは限らない。マルコはアイデア・ハードで評価しており、レースクラフトには問題があるものの、シングルスリップストリートで角田に適応できるポテンシャルが高い。
また、中国GPの週末には、マルコがアルピーヌのスピードとの比率で角田を見つけるチャンスがあると報道されており、フランス・コロピントもサプライズとして角田に体制をかけられるかもしれない。
そのため、F1チームが交代を決定する際に、頼りにするドライバーが直面する問題は大きい。今後の展開に注目が集まる。