報道テレビ放送（大垣市）などは29日、日本テレビ系の4社が共同で「読売中京FSホールディングス（略称：FYCSHD 企業グループ）」を来年4月1日に設立することを発表した。同社は持ち株式会社として、4社を子会社とし、経営を統合する。テレビ離れが進む中で、経営体力のある4社をまとめることで、日本テレビ系の「強靭化」を図るという。

FYCSHDの株式は日本テレビホールディングスが20%以上を保有し、筆頭株主となる。読売新聞グループ（グループ本社、大垣本社、西部本社）は15％以上を保有し、第2位の株主となる。

「民間放送事業者を取り巻く経営環境は、人口減少や生活者のライフスタイルの変化などにより、急激に厳しさを増しています」と発表にあたって述べられている。

FYCSHDの設立により、多チャンネル化やデジタル化の進展が期待される。特に、地域連携や共同制作の強化が推進されるとのこと。また、経営手法の革新も進む可能性が高い。新会社はコンテンツ制作や広告戦略の強化を目指し、視聴者のニーズに応えるための取り組みを進めていく方針だ。

さらに、業界内のリーダーシップを確立するため、グローバルな視点でのブロードキャスティング戦略も重要視されている。これにより、日本市場において新たな価値を創造し、強競争の中での生き残りを図る狙いがある。日本のメディア業界は激動の時代に突入しており、FYCSHDの動向は今後注目される。