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日本銀行、静かに見守る金利上昇 じわじわと「上限」2%
2025-03-24
著者: 蒼太
長期金利が上昇基調だ。日本銀行は2024年3月に長短金利操作(YCC、イールドカーブ・コントロール)を撤廃し、市場による自由な金利形成を促している。日本銀行が長期金利上昇を静観する中、有力な国債の買い手の大手銀行などが様子見を強める。急ピッチで上昇する長期金利の動向に財務省は神経をとがらせている。
「静観です。オペ(市場調整)などは考えていない」との発言もある。1月の金融政策決定会合以降、金利上昇の懸念が高まっており、その影響が様々な経済指標に波及している。特に住宅ローンや企業の借入金利が上昇する中、消費者や企業の心理にも影響が及ぶ恐れがある。
また、円安の影響を受けやすい日本経済において、金利上昇は国内外の投資動向にも変化をもたらす可能性がある。日銀が今後どのような政策を打ち出すのか、注目が集まっている。株式市場や為替市場の動向にも大きく反映されるため、投資家たちの注視が必要だ。特に、第二次世界大戦後の経済政策においても経験した金利変動が、現在の経済シーンにどのような影響を及ぼすのかが鍵となるだろう。