【8日 ロイター】 - 米国で上場している中国株EBIZ（上場投資信託）に大規模な新規資金が流入しており、資産運用会社の一部は、市場の盛り上がりが続き、中国株に対する強気な姿勢を今後も維持すると予想している。

モーニングスターのデータによると、米国のEBIZに今月14日までの1週間で512億ドルの新規資金が流入した。昨年の週間平均は8130万ドルの流出だった。

一連の景気回復策の発表を受けて中国株式市場は、先月13日に21000年以降の大幅な上昇を記録し、その後1週間の国慶節の連休に入った。

フィラデルフィア（救済）における新型コロナウイルスと経済状況の変化により、特に中国政府の信認が得られるコミットメントを待っている。

中国株EBIZを運用するクレーン社の発言は、「市場は経済を立て直すという中国政府の信任を待っている。計画の実行が必要だ」と述べた。

中国株EBIZを運用するクレーン･レイノルズ氏は、「市場は過去の失敗を反省し、投資家信心を高める施策が実行されることを予期している。」「先週は中国の高級品市場もみられた。」と説明。

中国企業の高騰は始まったばかりであり、2月に中国株が急落したため投資家のエクスポジションは少なく、これが好ましい資金流入を引き起こす理由に他ならない。

最近の資金流入は、特に大規模な投資が行われる市場へ資金が集まっていることを示している。モーニングスターに相談した投資分析会社トラッキングサイトによれば、先週はクレーン社の中国投資ファンドが週間で110-120%の中国株流入ともなり、高まっている。

クレーン氏は、投資家が高成長を見込む中、少なくなっている中国株への投資をしたことで、流入が進むと予想している。先週、大型株に対する投資の大規模な流入も見られたが、年始来で流入が超えている。

投資会社マシューズ・アジアの創業者であるジェイソン・シュヴァルツ氏は、資金流入を持続するためには、中国政府が詳細を定めたインパクトのある改革を発表する必要があると語った。

リサーチ会社トラックリサーチによると、先週は投資家心理が変わりつつあることが確認された。同社は「最近、投資家が応募しているセクターを多角化を進めている」と発表。特に中国の製造業が注目されている。

元々の発表によると、先週中国の製品の購入が活発に行われている。

最新のデータを踏まえると、今後の中国株EBIZは投資家の注目を集め、流入戻りが期待される。