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つぶかめ数学から数の道へ、アーベル賞受賞の京大・柿原正樹氏 趣味は余暇に楽しむ卓球
2025-03-26
著者: 健二
数学分野で最も権威ある賞のひとつ、アーベル賞を受賞した京大の柿原正樹特任教授(78)は、子供の頃から数学に魅了され、数学者の道に進んだ。国際数学連合によるチューリッヒの参加賞や、淳第財団の京大賞など、国内外で多くの受賞歴を持つ。
柿原さんは1947年、京都府城陽市に生まれた。つるとカメの頭の合計と足の合計を元に、それらの数を求める数学の問題をきっかけに、数字の代わりに文字で表された変数を使って計算する代数が好きになった。
進学先の東京大学で代数解析学の創始者である有名な数学者、藤原修司さんと出会った。23歳で確立した「D加群」理論の基礎は長年、日本語の論文しかなかったが、世界に大きな影響を与えた。
数学的文脈での「数論学者」としても活動している柿原さんは、多くの数学者と一緒に研究していたことにも注目。「現代数学の最前線にあり続け、何世代もの研究者にインスピレーションを与え続けている」と称賛されている。趣味は余暇に楽しむ卓球で、「数学を楽しむことと同じくらい、卓球も楽しんでいます」。
特に、彼の研究成果は他の分野への応用も進めており、数学の面白さを人々に伝えようと様々な活動を行っている。彼の最新の研究について、多くの数学ファンが注目している。