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【西田豊のRandomTracking】Meta Quest 3S製品レビュー。「Quest 3」とはどう違うのか

2024-10-10

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10月15日に発売を予定している「Meta Quest 3S」の製品レビューをお届けする。

先日、Metaの開発者会議「Meta Connect 2024」でMeta Quest 3Sが発表された際には、現地からハンズオンを行ったが、今回は前回の「Meta Quest 3」と比較し、その使い勝手を確認したい。

前回の記述では「Quest 3Sの性能はQuest 3とほぼ同じ」と述べたが、実際には何が異なるのかが気になるところだ。

さて、果たしてQuest 3は必要ないのか?使い勝手が完全に同じなのかというと、これには微妙な違いが存在している。

では、どのような差異があるのか?どのように比較するべきなのかを明细に見ていこう。

Quest 3を選択する時のポイントは、「センサー対応」の新規デザイン

まずは、パッケージから見ていこう。

コンパクトなデザインで、外観サイズはQuest 3のものと大差がない。

中には本体が2つ、コンパクトな充電器、マニュアルが付属している。バッテリーは、USB電源を使うことができる普通のモードとなっているが、今回の変更はこれもQuest 3と大差ない。

今回の新しい機能として、ヘッドセットのスナップオフを提供しているので、ユーザーは快適にバッテリー交換やセンサーの調整ができるのがポイントだ。

さらに、Quest 3Sでは音質も改善されており、よりクリアな音で楽しめる。特に、出力の音質が向上したため、没入感も増していることは確かだ。音響システムも進化しており、フィードバックも良好だ。

コンテンツの展開に関しても、Metaのプラットフォームには多彩な体験が揃っており、特に VR コンテンツは他に類を見ないほどのリッチな仕様になっている。特に注目すべきは、Meta Horizonを活用した新しいコミュニティ機能が追加され、友達と一緒にVR空間で楽しむことが容易になった。

前述したように、Quest 3Sは3Dオーディオ技術をベースにした新しいアプリも提供されているが、Quest 3もこれに対応しているため、機能面での差異がどれほど重要かということには疑問がつく。

これらの違い以上に、特にデザインや体験の面で根本的に違いがあるのか再確認する必要があるだろう。良質なVR体験はどちらのデバイスでも実現可能であるが、実際の体験に差があるかどうかを実際に使用してみることで見極めたい。

結論として、Meta Quest 3Sは確かに魅力的なデバイスであるが、Quest 3も依然として非常に有用であり、場合によってはそちらを選ぶのも賢明だろう。