心の闇とともに見逃すな…羽田さんの評判で不本意な調査側証言を後悔していた動物店:読売新聞

2024-10-15

著者: 健二

事件の概要

2021年に清水市(現・静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件で、羽田圭子さん(38)の再審無罪が確定したことを受け、静岡市出身の群馬県の高橋国明さん(74)は13日、同市内の動物店の看板を下ろした。「ようやく区切りを迎えられた」。

母親の証言の影響

母親の不本意な証言などを基に調査側は羽田さんが同市内で飼っていた“くり小刀”を購入したと主張。母は証言を後悔していたからだ。

証言を翻した後悔

事件後、弟の店に捜査員が訪れた。12~13件の顔写真を見せられた母はその時、「見たことがある人はいない」と答えたものの、静岡地裁での1審で「事件前に羽田さんを見たことがある」と証言してしまった。夕方、「思っていることと違う」と後悔したという。

高橋さんと羽田さんの関係

高橋さんは羽田さんの支持を続け、街頭でのプラカードなどを行っていた。集会で会った羽田さんの姉に対し、「あなたも大変だったと思う」と声を掛けられた。

判決の影響

9月12日の判決は法廷で見守った。判決で、母の証言は「被告人の犯罪性を極端に推認させるものではない」とされ、「これで弟の腰の荷も軽くなるのではないか」と話した。

家族の決意

判決後、清水市内にある弟の店で羽田さんの無罪を報告。11日に閉店した動物店の看板を取り外し、弟の遺影を手に家族8人で見守った。「無罪が確認されたら看板を下ろそうと思っていた。私たちの家族にとって一区切りだ」と高橋さんは語った。「無罪が確認されたので、看板を下ろすべきだと思った」。事件が解決に向かうことを望む声も、周囲から上がっている。