健康

新型コロナ感染による心筋炎発作・脳梗塞の発症リスク、感染から3年後も2倍新研究

2024-10-10

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、感染から3年経った今でも心筋炎や脳梗塞などの重篤な合併症を引き起こすリスクが2倍に増加する可能性があることが新たな研究で示されました。

この研究は、全米の大型医療データベースに基づいており、約150万人の医療記録を分析した結果、感染後に心筋炎や脳梗塞に罹患した人々の割合が、感染していない人々と比較して顕著に高いことが分かりました。

特に、感染から2年以内に発生するリスクが最も高く、心筋炎発作や脳梗塞のリスクは新型コロナの影響によって倍増し、従来のウイルス感染症よりも深刻な影響を及ぼす可能性が示されています。

研究チームのリーダーは、「これまでの研究でも新型コロナウイルスが心筋や脳に影響を及ぼす可能性については言及されていましたが、ここまで長期的な影響を示したデータは少なかった」と述べています。

新型コロナに感染した人々の中で、特に重度の症状を経験した人々は心理的および身体的な後遺症に悩まされることが多く、早期に注意深い管理が必要です。また、糖尿病や心疾患の既往歴がある人々においては、リスクがより一層高まることが確認されています。

この研究によって明らかになったのは、新型コロナウイルスが持つ持続的な影響であり、感染後いかに自分自身の健康を向上させるかが今後の重要な課題です。医療専門家は、新型コロナから回復した後も定期的に健康チェックを行うことを推奨しています。

末尾に、研究者たちは感染防止に向けた注意喚起を行い、ワクチン接種の重要性を訴えています。新型コロナウイルスの影響を軽減し、心筋や脳の健康を守るためにも、パンデミック後の生活習慣の見直しが不可欠です。